営農情報

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水稲の初中期管理について

2017年4月10日 更新

矢掛営農センター 江田職員

今年も多収、良質米を目指し、育苗から良いスタートを切りましょう。

1.育苗

〈比重選〉

  • 比重の軽い種籾は種子伝染性病害に侵されている可能性が高く、発芽も安定しないため、比重選で充実した種籾を選びます。
  • 沈んだ籾は水洗いして塩分をよく洗い流しましょう。
  • 購入した種籾も比重選を行いましょう。

水10L当たり食塩・硫安の量

区分 うるち もち
比重 1.14 1.11
食塩
または
硫安
約2.25kg

約3.06kg
約1.69kg

約2.23kg
比重選

〈種子消毒〉

  • 「スミチオン乳剤」「テクリードCフロアブル」の2種類を使用します。
薬   剤 対 象 病 害 虫
スミチオン乳剤 シンガレセンチュウ(黒点米)
テクリードCフロアブル いもち病、ごま葉枯病、 ばか苗病、もみ枯細菌病

消毒液の作り方

消毒液の作り方

水10Lに1、2の番号の順で溶かす

  1. スミチオン乳剤10ml
  2. テクリードCフロアブル50ml
  3. 水10Lに種籾5kgを入れて24時間つける。

種子消毒の際の留意点

  1. 種籾と薬液の(重量)割合は、種籾1に対して薬液2の量とする。
  2. 袋に籾を7分目程度詰め、確実に24時間浸漬する。
  3. 浸漬中に1~2回撹拌して薬剤が沈殿しないようにするとともに、籾袋を時々ゆする。
  4. 消毒後は水洗いしないで、水切り状態で一昼夜陰干しを行う。
  5. 薬液の温度は10℃以下にならないようにする。
  6. 廃液は河川や池等に流さないよう注意する。(環境対策)

※種子消毒から浸種までの日数がある場合は、種籾を陰干して冷暗所で保存します。

〈浸 種〉

  • 発芽に必要な水分を吸収させ、発芽揃いを良くするため行います。

留 意 点

  1. 浸種日数は水温15℃の場合で4日、18℃で3日、20℃で2日程度が目安。ヒノヒカリやコシヒカリは発芽しにくい品種なので長めに行う。
  2. 浸ける水の量は種籾の2倍程度。水道水を利用する。
  3. 初めの2日間は水の入れ替えを行わず、その後1日1回静かに入れ替える。
  4. 水温が高くなると吸水ムラで発芽が揃わなくなるので、日陰等で行う。
  5. 仕上がりの目安は籾の色がアメ色になり、胚が白く透けて見える頃が適期です。

〈催 芽〉

消毒液の作り方
  • 浸種を終えた籾に温度をかけ、一斉に発芽させます。(専用催芽器や風呂を利用)
  • 催芽方法:水温30~32℃→約20時間

留 意 点

  1. 芽が伸びすぎると播種機に引っかかりやすくなり、幼根、幼芽が折れるので注意する。催芽の目安は発芽始め~1mm程度。
  2. 風呂を利用して催芽する場合、袋が大きいと内部の温度が上がりにくいため、小袋に分けるか袋を十分ゆすって温度差を小さくする。

〈育苗箱の消毒〉

  • 苗立枯病の予防のため、苗箱を消毒します。昨年発生が見られた場合は必ず行いましょう。

イチバンの500倍に瞬時浸漬→水150L+イチバン300ml

留 意 点

  • イチバンは魚毒性が高いため廃液処理に注意する。(魚毒性C類)
  • 残液が出た場合は残液100L当たり消石灰スコップ1杯(約3kg)を入れて、数日間直射日光に当て有効成分の分解を待って危険のない場所で、安全に処理する。

※廃液が養魚池、河川等に入らないよう十分注意する

〈播 種〉

  • 田植予定日から逆算して、計画的な育苗を行いましょう。(塩水選・種子消毒(1日)+浸種(3~4日)+育苗日数)
  • 播種量は薄播きを心がけましょう。
比重選

育苗の目安

  稚苗
(2~2.5葉)
中苗
(3.5~4.5葉)
成苗
(4.0~5.5葉)
育苗日数 15~18日前後 25~28日前後 30~35日前後
育苗箱数
(/10a)
16~18枚 22~26枚 35~45枚
播種量
(催芽籾)
140~160g 100~110g 50~60g

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