営農情報

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水稲 育苗の準備・管理

2018年04月10日 更新

 4月となり、平成30年度の水稲栽培が始まります。今月は作付けにあたり、育苗の準備から管理までを書きたいと思います。毎年の事ではありますが、大切なお米作りの大事な作業ですね。確認も兼ねてご覧下さい。

1.籾種の準備

まずは籾だねを準備します。自家採種を続けると、他品種の混入や自然配合により、種子伝染性病害虫が発生し易くなる恐れがあります。種子更新は必ず行いましょう。

2.籾種の比重選

健康な苗の育成は、よい種子の選別も大事なポイントです。食塩水または硫安水で比重選を行います。浮いた籾を除去する事で、もみ枯細菌病や、ばか苗病等の病籾が減少します。沈んだ籾は水洗いして、塩分をよく洗い流しましょう。(図1)

図1 種子の比重選

3.種子消毒

続いて種子の消毒を行い、種子伝染性病害虫の予防を行います。籾だね5kgに対し、10リットルの消毒液を用い、一昼夜浸漬しましょう。(図2)

図2 種子の消毒

4.浸種・催芽

発芽を揃えるため、浸種・催芽処理を行います。

【浸種】
水温10~15度の水を籾だねの2倍程度用意し、3~4日(ヒノヒカリは4~5日)浸けます。籾だねがアメ色になり、胚が白く透けて見える頃が目安です。水の入れ替えは1日1回静かに行いましょう。

【催芽】
浸種後に30~32度のぬるま湯に一晩浸け、芽が1mm程度のハト胸状態に仕上げます。芽が伸びすぎると播種時に欠けたりしやすいので注意ください。

5.播種・育苗管理

【播種】
苗の大きさによって稚苗・中苗・ポット苗と分類され、それぞれに育苗日数と播種量も違います。条件に合わせた苗作りが必要です。また、移植予定日から育苗日数を逆算して播種するなど、計画的な育苗を心がけましょう。(表1)

表1 育苗様式と生育の目安

【発芽期】
発芽には温度が必要です。方法は様々ですが、いずれも温度が30~32度になるように管理しましょう。35度以上になると発芽障害や白化現象を招くので、温度管理に注意下さい。

【緑化期】
緑化とは、発芽苗を徐々に外の環境に慣らすため苗に直射日光を当てないよう、トンネル被覆等で管理することです。1cmを目安に行い、本葉第1葉が展開する頃まで行いましょう。緑化期間中の苗は外気温や乾湿の変化に弱いため、慎重な温度管理が必要です。

【硬化期】
緑化が終わると育苗用シート等を外し、丈夫で充実した苗にします。潅水は多すぎると根の発達阻害や稲の徒長を招きます。1日1~2回、気温上昇前の午前中に行いましょう。(表2)

表2 育苗管理(発芽期・緑化期・効果期)

育苗時のトラブルと対処法
①生え方にムラがある・部分的に生えてこない

苗床がうまくならせていなかったり、苗箱が浮いていると、水が均等に行き届かず、部分的に籾が発芽しなかったり苗の伸びが悪くなってしまいます。十分に土を練って高低が無くなるようにならし、苗箱を並べる際は上からしっかり押さえて箱と床がしっかりしている状態にしましょう。特に箱の端は浮きやすいので注意が必要です。

①生え方のムラ

②苗が伸びすぎてしまった

緑化時期が長すぎると苗が徒長し貧弱になってしまいます。硬化が遅れないように注意しましょう。また、播種量が多すぎたり、硬化期の高温管理も徒長を招くので注意が必要です。伸びすぎてしまった場合は、水を控えめで管理し、苗の充実を図りましょう。

②苗が伸びすぎた

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