営農情報

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水稲の収穫について

2018年09月10日 更新

 実りの秋の到来です!今月は水稲中生晩生品種の収穫管理についてお話します。

 8月下旬から9月上旬にかけて、水稲中生品種(ヒノヒカリ、きぬむすめ、にこまる)、晩生品種(朝日、アケボノ)は出穂期を迎えます。収穫まであと僅か、適切な管理を心がけましょう。

●29年産に見る!収穫時の注意

 岡山県内における平成29年産水稲の作柄は、田植期以降おおむね天候に恵まれた事から、もみ数が「平年並み」、登熟が「やや良」となりました。このため、収量は前年産(作況指数101)に比べ、作況指数103の「やや良」となりました。

 JA倉敷かさやが検査を行った29年産米について、「等級別割合」、「格付理由別割合」を図1、図2に示します。1等米比率は68.5%と、前年産の70.5%よりも低い結果でした。一方、2等および3等、規格外に格付けされた理由として、最も多かったのが「整粒不足」、ついで「着色」となりました。

図1.29年産米 等級別割合
図2.29年産米 格付理由別割合

●収穫時期

 刈り急ぎは青未熟米を、刈り遅れは胴割粒を発生させる原因となります。収穫適期を見極め、計画的な作業を行いましょう。(表1)

 また、収穫後の玄米を放置していると「発酵米」の原因になります。玄米が高水分で発酵し、シミのような跡が出来るため、着色となり等級低下につながります。収穫後は直ちに乾燥調整を行いましょう。

表1.収穫時期の目安

●着色粒

 等級低下の主な格付理由として、「着色粒」の発生が挙げられます。この原因の多くはカメムシ類の吸害です。早生品種で多くの被害が見られますが、その他の品種でも、周囲が牧草地や休耕地等の水田では特に注意が必要です。毎年発生が多い圃場では、穂揃い期とその7日後の2回防除を徹底しましょう。

●異物混入防止

 複数の品種を作付される場合は、刈り間違えや、コンバインの清掃不足による異品種混入が発生しない様に注意しましょう。県内でも特に、もち米にうるち米が混入する事例が多く発生しています。また、玄米の中に肥料が混入していた事例も発生した模様です。場合によっては「食用不適米穀」として、廃棄処理となるおそれもあります。大切に育てたお米です、必ず異物混入のないよう注意して収穫・乾燥調整作業を行いましょう。

●目指せ1等米! 高温障害を防ぐポイント

 登熟期に高温の影響による白未熟粒の派生は、品質低下の大きな要因です。今後の気象状況に十分ご注意ください。

《高温障害に対する対策》

〇面積あたりの籾数が増えすぎると、乳白粒が発生する傾向が。過繁茂の場合は1回目の穂肥を減らすか、施用時期を遅らせて籾数を抑える。

〇背白粒や基部未熟粒は、登熟後半の肥切れにより発生が助長される。基肥一発型の場合でも、幼穂形成期以降の葉色低下・下葉の枯上りが極端に見られた場合は追肥を行う。

〇出穂期以降に高温が続く場合は、かけ流しや夜間かん水等を行い、地温を下げる。

〇落水が早すぎると玄米品質低下の要因に。落水時期は出穂30~35日以降を目安とする。

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