営農情報

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果樹の受粉・結実について

2017年3月10日 更新

マンガ

1.果樹の受粉

花が咲き、花の中にあるおしべで作られた花粉がめしべに付着することを「受粉」と言います(図1)。多くの果樹が実をつけるには、受粉が必要となります。

ジャンボタニシの成貝(3~8㎝)

図1.花の構造と受粉

花粉は風や虫により運ばれます(自然受粉)が、天候などの自然環境により不安定になりがちです。またナシ、リンゴ、モモなどの一部の品種では、花粉を作ることができない性質や、同じ品種の花粉では受粉できない性質があり、異品種を混植したり、人の手によって花粉を媒介(人工授粉)して結実を促す必要があります。

2.受粉に適した品種の組み合わせ

表1のように自家受粉しないもの、雌雄異株のものは、異なる品種を混植する必要があります。組み合わせによって適不適があるので、表2~5を参考に組み合わせましょう。

○…適 ×…不適 /…花粉が不十分 △…やや不適

人工授粉

ジャンボタニシの被害

図2.花粉採取時期の目安

花粉が風や昆虫によって運ばれる「自然受粉」は、天候などの影響によって結実量が不安定になりがち。また変形果や小玉果が発生する要因にもなるんだ。そこで、より確実に実をつけるため、「人工授粉」を行おう!開いた花を採取して直接花同士を受粉させる方法(1花で約10花受粉可能)もあるけど、今回は花粉を採取して人工授粉する方法を紹介するよ!

《人工授粉の方法》

  1. 採葯

    受粉樹(花粉源となる樹)から、風船状に膨らんだ蕾(図2)を採取し、2~3㎜目の金網にこすりつけるなどして雄しべから葯を取り外す。それをふるいにかけ、余計なごみを取り除く。

  2. 開葯

    葯を滑らかな紙の上に薄く広げ、縁側などの気温が20~25℃で湿度が低い場所で半日から1日置く。葯の色が黄色く粉っぽくなったら完了。

  3. 花粉の調整・保存

    開葯したものをすぐに使う場合は、そのまま使うか、石松子等の増量剤で2倍に希釈する。すぐに用いない場合は、葯殻等を取り除き、薬包紙等で包んで乾燥剤と一緒に冷蔵庫に入れれば数日間貯蔵可能。

  4. 授粉

    着果させる花が開花して3日以内の暖かく風のない日を選び、朝露の乾いた午前中に行う。ボンテンや筆を使って柱頭にしっかりと花粉をつける。より安定した結実を得るには、最初の授粉作業の1~2日後にもう1回すると効果的。授粉前に余分な蕾を取っておくと花粉を節約できる。

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