営農情報

JA倉敷かさやの営農情報をご案内いたします。

黒大豆の植付けと管理

2019年06月10日 更新

 多くの野菜が旬を迎え、畑作業も忙しくなっていると思います。今回は黒大豆について取り上げます。

1.圃場の選定

 大豆の植付けには、日当たり・排水性が良く、夏期乾燥時に畝間灌水が出来る圃場が適しています。

 3年以上連作を続けると急激に減少する恐れがあるので、連作はなるべく避けましょう。

2.本田準備、施肥

 地力向上の為、たい肥またはアヅミン等を施用します。苦土石灰(セルカ)を施用し、pH6~6.5程度に矯正しましょう(表1)。

 豆類は根粒菌の発達により窒素供給されるので、基肥は窒素分を控えましょう。開花時に追肥すると、粒の肥大に効果的です。

 土壌はしっかり耕起し、細かく砕土しましょう。土の塊があると播種作業がしづらく、発芽率も低下します。圃場の土壌水分が適湿な時に砕土しましょう。

表1 大豆の施肥例(kg/10a)

【圃場の排水対策】

 大豆は湿害にとても弱い作物。生育初期に湿害を受けると、高収入量・高品質な大豆を育てられません。特に水田での大豆栽培では注意が必要です。

《排水対策》

  • 表面の排水性を高めるため、圃場の周辺や内部に排水溝を設け、出水口とつなげる。
  • 暗渠の設置、高畦栽培
  • 播種時に畦を設けていない場合は、条間に浅く溝を切っておくだけで排水効果が高まる。

3.種子の準備

 種子は10aあたり2kg程度使用します。不良な種子はあらかじめ取り除き、病害虫防除の為に種子消毒を行います。

《種子消毒剤》

  • ベンレートT水和剤20
    種子1㎏あたり4g
    適用病害虫…紫斑病
  • クルーザーMAXX
    種子1kgあたり8ミリリットル
    適用病害虫…アブラムシ類、ネキリムシ類、フタスジヒメハムシ、茎疫病、苗立枯病(ピシウム菌)、紫斑病、ハト、キジバト等
  • キヒゲンRー2フロアブル
    種子1kgあたり20ミリリットル
    適用病害虫…紫斑病、苗立枯病、タネバエ、鳥害

4.播種

 (表2)を参考に播種を行いましょう。早播きは倒伏や収量・品質低下の原因となります。また天候等により播種時期が遅れた場合は、株間を狭めてやや密植にし、収量を確保しましょう。

 播種直後にまとまった雨が降り、種が水に浸かると発芽率が極端に下がります。また晴天続きで土が乾ききっていると発芽できません。土壌に適度な湿り気がある時に播種を行いましょう。

表2 黒大豆播種の目安

【植え付け方法】

直播栽培…省力的ですが欠株が出やすくなります。1株1粒播きを基本とし、圃場条件が悪い場合には1株2粒播きとして出芽後に間引いて1本仕立てとしましょう。余った種子は補植用に播種しておきます。覆土は種子が見えない程度に1~2cmとしましょう。

移植栽培…本田の一角へ苗床を用意して育苗し、移植します。

  • 〇苗床面積…本田10aにつき約12平方メートル
  • 〇播種間隔…8×5cmに1粒ずつ播種
  • 〇定植時期…播種後10~14日頃(図1)
図1 黒大豆の定植方法

定植時期

 本葉第一葉が少し見える頃

定植方法

 根が傷つかない様に苗床から大きく堀り取り、土をつけたまま穴をあけた本田へ移植する。子葉の下まで埋まるよう深植えとし、移植後はたっぷりと水をやる。

【収量アップのポイント】

 大豆は過剰施肥や早播きをすると、茎葉ばかりが大きく育ち、茎葉の維持に多くの養分を使ってしまいます。すると花や莢に養分が十分に行き届かず収量の低下に繋がるだけでなく、収穫時期になっても葉が青々としてなかなか枯熟れしない「青立ち」症状の原因になります。大豆の株は適正な大きさに仕上げて、収量アップを目指しましょう。

《ポイント》

  • 肥料(特に窒素分)は過剰施用しない。
  • 早播きは避ける。
  • 株間、条間は広げすぎない。隣の株との間が空くほど、土壌養分や日光の競合が少なく、1株が大きく育つ要因に。
  • 生育が旺盛な場合には摘心が効果的。本葉4~5葉を残し、主茎の先端を摘み取りましょう。

ページの先頭へ