営農情報

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水稲の収穫について

2019年09月10日 更新

 実りの秋の到来です。今月は水稲中生・晩生品種の収穫管理についてお話します。

 8月下旬から9月上旬にかけて、水稲中生品種(ヒノヒカリ、きぬむすめ、にこまる)、晩生品種(朝日、アケボノ)は出穂期を迎えます。収穫まであとわずか、適切な管理を心がけましょう。

●30年産に見る収穫の注意!

 岡山県内における平成30年産水稲の作柄は、分げつ期がおおむね天気に恵まれたことから、籾数は「平年並み」となりました。 登熟は7月の豪雨や9月の日照不足等の影響により、「やや不良」となりました。このため収量は、前年産(作況指数103)に比べ、作況指数98の「やや不良」となりました。

 JA倉敷かさやが検査を行った30年産米について、「等級別割合」、「格付理由別割合」を図1、図2に示します。1等米比率は56.9%と、前年産の68.5%よりも低い結果でした。一方、2等および3等、規格外に格付けされた理由として最も多かったのが「未熟粒」、次いで「着色」となりました。

図1.30年産米 等級別割合、図2.30年産米 格付理由別割合

1.収穫時期

 刈り急ぎは青未熟米を、刈り遅れは胴割粒を発生させる原因となります。収穫適期を見極め、計画的な作業を行いましょう。

表.収穫時期の目安

2.着色粒

 等級低下の主な格付け理由として「着色粒」の発生が挙げられます。この原因の多くはカメムシ類の吸害です。早生品種で多くの被害が見られますが、その他の品種でも、周囲が牧草地や休耕地等の水田では特に注意が必要です。毎年発生が多い圃場では、穂揃い期とその7日後の2回防除を徹底しましょう。

 また、刈取り後の玄米をすぐに乾燥せず放置していると、「発酵米」の原因となります。玄米が高水分で発酵し、シミのような跡が出来るため、着色となり等級低下に繋がります。収穫後は直ちに乾燥調整を行いましょう。

3.異物混入防止

 複数の品種を作付される場合は、刈り間違えや、コンバインの清掃不足による異品種混入が発生しない様に注意しましょう。特に、もち米にうるち米が混入する事例が多く発生する傾向にあります。

 また、重金属や残留農薬の基準値を超えた米穀等は食用として販売出来ず、廃棄処分となる恐れもあります。収穫や乾燥調整作業等、注意して行いましょう。

【目指せ1等米】高温障害を防ぐポイント

 登熟期に高温の影響による白未熟粒の発生は品質低下の大きな原因です。今後の気象状況に十分注意しましょう。

《高温障害に対する対策》

  • 〇面積辺りの籾数が増えすぎると、乳白粒が発生しやすくなります。過繁茂の場合は1回目の穂肥を減らすか、施用時期を遅らせて籾数を抑える。
  • 〇背白粒や基部未熟粒は、登熟後半の肥切れにより発生が助長されます。基肥一発型の場合でも、幼穂形成期以降の葉色低下・下葉の枯上がりが極端に見られた場合は追肥を行いましょう。
  • 〇穂ばらみ期~出穂期は間断かんがい等で根の活力を維持。出穂期以降に高温が続く場合は、かけ流しや夜間かん水等を行い、地温を下げましょう。
  • 〇落水が早すぎると、玄米品質低下の要因に。落水時期は出穂30~35日以降を目安としましょう。

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