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キャベツの栽培方法

2020年02月10日 更新

笠岡営農センター 今城職員

 家庭菜園では秋から冬に収穫する夏まき栽培が一般的ですが、今回は低温期に種まきし、春~初夏に収穫する春まき栽培をご紹介します。夏まき栽培に続いて春まき栽培を行えば、長期間栽培を楽しむことができますよ。ぜひ挑戦してみてください。

 キャベツはビタミンC、A、B1、Kやカルシウムなどを含み、栄養的に優れた野菜です。

 味にクセがなく、生・煮・炒めと調理法を選ばず、冷蔵庫での保存も容易で、家庭での常備野菜といえます。キャベツ特有の成分、ビタミンUは胃粘膜を保護する効果がありますが、熱に弱いので千切りなどの生で食べるとよいでしょう。

 春まきして夏から秋に収穫するやや緑の濃い夏秋キャベツ、夏まきして晩秋から冬にかけて収穫する球が締まっていて甘みがある冬キャベツ(寒玉とも呼ばれる)、秋まきして翌春に収穫する内部まで黄緑色を帯びてみずみずしく味のよい春系キャベツに分けられます。

●種まき

 箱まきでは深さ1cmのU字溝を8cm間隔で作り、1粒ずつ1cm間隔でまきます。ポット(7cm前後)にまく場合は直径3cmで深さ1cmの穴を作り、3~4粒をお互いに離してまきます。5mm程度の覆土後にたっぷりと水やりします。箱まきでは発芽するまで新聞紙をかけておきます。低温期のタネまきのため、育苗期間は温度管理が重要です。温室や温床、被覆資材を利用し、最低気温10℃を目安に保温します。ただし、蒸し込みすぎると苗が軟弱徒長してしまいます。日照量を十分確保すると同時に、日中は25℃以上にならないよう早めの換気を行います。また、低温期は培土が乾きにくいため、過温になりがちです。土の湿り具合をよく見て、水のやり過ぎには注意して、網状になった台などを使ってポットを地面から30cmほど離して置きます。こうすることで、ポットから余分な水が抜けやすくなります。箱まきでは葉が込み合わないよう間引きして、本葉2枚程度になったらポットに移植します。ポットまきでは1週間ほどで2本立ちに間引きし、本葉2枚になる頃に1本立ちにします。定植適期は40~45日(本葉7~8枚)程度が目安です。トンネル・ハウス育苗の場合は定植1週間前から無理のない範囲で外気に触れさせ、畑の環境にならしましょう。

●畑の準備・定植(深植えしない)

 定植の2週間以上前に苦土石灰を全面散布(1平方メートル当たり2握り約100g)して深く耕し、1週間前に堆肥を1平方メートル当たり約2kgと化成肥料を1平方メートル当たり2握り(約100g)を施して再度耕します。キャベツは過湿を嫌う作物なので、排水の悪い畑では畝を高くすることが大事です。床幅90cm程度で、高さ15~20cm程度の畝を目安とします。また、畝の周りを整備し、水がたまらないように排水を図ります。条間50cm、株間35~40cmの2条植えが一般的です。平均気温10℃以上になるころが定植適期です。お近くのソメイヨシノの開花がその気温の目安となります。それ以前に植え付ける場合は、通気性のある被覆資材を用いて保温する必要があります。被覆をする場合は苗に害虫の卵や幼虫がついていないことを確認し、定植後すぐに行ってください。

●施肥・中耕

 春まき栽培は、低温で初期成育が緩やかであるため、元肥主体で成育を促します。追肥は、定植後1~2週間後に(1平方メートル当たり化成肥料1握り約50g)早めに施し、栽培後半まで肥効が残らないようにします。同時に中耕と土寄せをします。中耕することで、除草だけでなく畝内の通気・排水をよくし、根の生育を助けることができます。

●病虫害

 キャベツは害虫が多く、シンクイムシ、ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどがつきやすいので、見つけ次第捕殺するか、殺虫剤を散布します。防虫ネットのトンネルなどで、ある程度害虫を防ぐことができます。春先は、ナメクジの食害も多いため、畑周りや畝間に駆除剤を散布するとよいでしょう。病気は比較的少ない方ですが、黒腐病、萎黄病、菌核病、根こぶ病が発生します。ほとんどの病気は過湿が原因となりますので、排水管理には気を配りましょう。また株間が広いほど通気がよくなり、薬液もかかりやすいため、病虫害の軽減に効果的です。

●収穫

 春まき栽培の収穫にあたる5~6月は、高温・多雨の影響で裂球・球腐敗が発生しやすい時期です。上から押してみて、若干の弾力を感じるくらいが収穫適期です。球が詰まりきるまで待たずに、早めの収穫を心掛けましょう。

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